~水槽を選んでみよう~
水槽には大きく分けて『ガラス製』と『アクリル製』の2種類に分類されます。
パッと見にはあまり違いが分かりにくいですが、強度や透明度などに差があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
『ガラス水槽』のメリット・デメリット
●ガラス水槽の一例●
メリット
- 傷がつきにくいたので透明度の持久力が高く、熱帯魚や水草が良く映える。
- アクリル製と比べて安価に手に入れることができる。
デメリット
- 衝撃などに弱いため割れやすく、破片が飛び散った時に危険。
- 大きさに伴って重量が重くなる。
『アクリル水槽』のメリット・デメリット
●アクリル水槽の一例●
メリット
- 重量が比較的軽く、ガラス水槽と比べて頑丈にできている。
- 初期の透明度が高いので、傷がつくまではキレイに見える。
デメリット
- 傷がつきやすく、傷がついてしまうと水槽内部の美観を損なってしまう。
- 一般的なサイズ(90cm程度まで)の場合、ガラス水槽と比べて高価。
ガラス水槽の場合、割れやすいという欠点はあるものの、透明度の持久力と傷に対する耐久性が高いので、インテリア水槽としてはガラス水槽の方が人気が高いです。
アクリル水槽の場合はどちらかというと”いけす”などのように、飼育のみを目的とした場合には有利になると思います。
ちなみに水族館などの大型水槽を使用している場所では、頑丈にしないと危険なので「アクリル水槽」を使用していますが、一般用とは比べものにならないほど分厚いアクリル
を使用しているので傷もつきにくくなっています。
~水槽のサイズについて~
水槽には『ベタ』や『アカヒレ』などが入れられているコップくらいの大きさの物から、メートル級の大型魚を飼育することができる120㎝・180㎝の大型水槽まで色々なサイズが
用意されています。
もちろん、大きければ大きいほどたくさんの熱帯魚を飼育することができ、スイスイ泳ぎ回ることができるので熱帯魚にとってもストレスが少ないと思います。
とはいえ住宅事情もありますし、大型水槽になると掃除や水換えといった日ごろのメンテナンスがとても大変になってきます。
また逆に「小型水槽」と呼ばれている容量40㍑以下(サイズ45㎝未満)の水槽の場合は水量が少ないため、水温や水質の変化が大きく、管理が少し難しくなってしまいます。
なので、初めてアクアリウムをやってみる場合は45㎝以上がいいのですが、60㎝水槽の方が用品のバリエーションの多いので、できれば60㎝クラスの水槽を用意したほうが
楽しいアクアライフをおくることができるかもしれませんね。
とはいえ、30㎝クラスの水槽であればそこまで管理も難しくはないので、スペース的に60㎝水槽が厳しければ、30㎝クラスの小型水槽でも十分に飼育に挑戦することができます。
~水槽のサイズと飼育できる熱帯魚の数~
水槽を選ぶ時、『この水槽の大きさだと何匹くらいの熱帯魚が飼えるんだろう?』といった疑問が出てくると思います。
これはろ過システムの性能や、飼育する人の技量によって大きく変わってくるので一概には言えませんが、一般的には、【体長1cm=水1リットル】と言われています。
ただし、この数値を鵜呑みにしてしまうと、ちょっと寂しい水槽になってしまいます。
一番人気の高い60㎝水槽で考えてみましょう。
『60㎝水槽』の容量は、およそ60㍑程度 です。
この水槽に『ネオンテトラ』を飼おうと思います。
ネオンテトラの体長は成魚で約4㎝くらいなので、『60÷4=15』で、15匹が限界。
という計算になります。これじゃあちょっと味気ないですよね?
これは私の経験則ですが、実際は
ネオンテトラのような体長3~4㎝の小型魚の場合は『1匹=2㍑』くらいまでなら大丈夫
だと思います。
先ほどの60㎝水槽だとだいたい30匹くらいまでならOKということですね。
場合によっては1匹=1.5㍑くらいまで増やしても大丈夫だと思います。
ただし、最初にも言ったように、飼育できる数はろ過システムの性能や飼育者の技量、その他にも水槽の環境によって大きく変わってきます。
極論を言えば、水槽に熱帯魚を入るだけ入れても飼育できる人は飼育できちゃいます。
でも、慣れないうちは『少なめの匹数で様子をみて慣れてくれば増やしてみる』というのを繰り返して、最終的に自分が満足いく数で飼うのが一番だと思います。
実際は色々な種類の魚を飼うと思います。熱帯魚の組み合わせなどによっても変わってくるので、あくまで目安として考えてみてください。
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