買ってきたばかりの水槽は、お店に並んでいたりしていたものも多く、あまりキレイなものとは言いにくいです。また、未開封の物でもやはり洗ってあげた方が良いと思います。
ただし、洗剤を使うと万が一すすぎ残しがあった場合に熱帯魚や水草に大ダメージを与えてしまうので、洗剤は使わずスポンジなどで洗う程度にしましょう。できればお風呂場などの広めなスペースでやったほうが作業がはかどると思います。洗った後はタオルなどで水気をふき取ります。バックスクリーンを使う場合は、この時点で貼り付けます。ちなみに、バックスクリーンは水槽の外側に貼り付けたほうが貼りやすいですし、後々の清掃や貼り替えなども楽にできます。

水槽を洗って、あらかじめ確保して置いたスペースに水槽を設置したら、次は底砂の設置です。底砂を設置しない場合はここは飛ばしてＯＫです。　
底砂は必ず水槽を設置した状態で入れるようにしましょう。底砂も水槽の一面に敷き詰めると結構な重量になります。持ち運ぶのも大変になりますし、特に底面がガラスの水槽の場合は、重みによって水槽にヒビが入ったり、最悪割れてしまうこともあるので注意しましょう。　

砂や砂利などの場合は一旦バケツなどに底砂を移して何度かすすいでから入れるようにすれば、水を入れた後の水槽の濁りが少なくなります。お米とぎの要領でかき混ぜては水を捨て、を何度か繰り返せばＯＫです。ただし、『ソイル』の場合はこれをやるとつぶれてしまうので、洗わないか、水で軽くすすぐくらいにとどめて入れるようにしましょう。　

また石や流木を入れる場合は、底砂を敷いた後で水を入れる前に並べてレイアウトを決めるようにしたほうが楽ですし、底砂をかき混ぜて水が濁るのを防ぐこともできます。石などを強く押しこみ過ぎて、水槽の底部などを傷つけないように注意しましょう。

ヒーター・ろ過装置などの器具の置き場所を決め、セッティングを行います。水草も入れる予定の人は、あらかじめレイアウトのイメージを図などにしておけば、後で器具が邪魔になったりしなくなるのでオススメです。　

でも、まだ器具は設置するだけでコンセントは入れないでください。特にヒーターは空炊きすると火災の原因になったりするので、必ず守るようにしてください。

ここまでできたら、次はいよいよ水を入れていきます。熱帯魚を飼育する水は水道水そのままではなく、カルキ(塩素)をぬいた水にする必要があります。水槽に水を入れる前でも入れ終わった後でも良いので必ずカルキを抜くようにしましょう。
カルキ抜きはペットショップは勿論、ホームセンターや100円ショップなどでも売られているところがあります。高価なものではないので、活用してください。

底砂がある場合は、受け皿などを底砂の上に置くか、底砂が入っていた袋を敷いてから水を入れると、底砂が舞い上がって水が濁ってしまうのを防ぐことができます。また、水草を入れる場合は、だいたい6分目くらいまで水を入れてから植えるようにすれば、作業がやりやすいと思います。水草はカルキが入っている水に入れても大丈夫です。
水を入れ終えたらセットしてある器具のコンセントをつなぎ、作動させてください。

熱帯魚水槽は、熱帯魚の排泄物やエサの食べ残しなどの不純物から発生するアンモニアを分解してくれるバクテリアという微生物のおかげでキレイな水をたもつことができるようになっています。
でも、セットしたばかりの水槽にはこのバクテリアがほとんど生息していません。このバクテリアを繁殖させて水槽の環境を安定させることを【水槽の立ち上げ】と言います。
水槽の立ち上げをしっかり行うのと行わないのとでは、後々の水質管理の難易度が天と地ほどに変わってくるのでしっかりとした立ち上げを行いましょう。

水槽の立ち上げ方法については、『水槽の立ち上げ』のページで詳しく説明しているので参考にしてみてください。