~生物兵器 【熱帯魚編】~

『魚類』すなわち【熱帯魚】の仲間にも、コケを食べてくれる【コケ取り生物】が存在します。
それぞれ愛嬌のある魚たちなので、『コケ取り』を抜きにしても愛着がわいてくるような熱帯魚たちです。

~色々な熱帯魚の仲間~

『プレコ』

プレコ
画像提供:チャーム
体長:

約10㎝~

水温: 20℃~28℃
水質: 弱酸性~中性
有効なコケ: 茶ゴケ・斑点状藻・壁面のコケ類 等
熱帯魚を売っているショップに行って、『コケ取り用の魚で何かイイのいませんか?』と聞けば、まず紹介されるであろう【コケ取り魚】の代表格です。

ただし気を付けなければいけないのが、『プレコ』は種類によってはかなり大型になるということです。中でも【セルフィンプレコ】は、小さいサイズのものがよくお店に並んでいますが、最大で体長50cmくらいになるので、大型の水槽を用意していない限りは飼ってはいけません。

一般的な60cm位の水槽だと『ミニブッシ―プレコ』や『タイガープレコ』などの10㎝~15㎝くらいで成長が止まる種類がオススメです。水槽の壁面にへばりついて茶ゴケなどを一生懸命食べてくれる姿は見ていて微笑ましいものがあります。


『オトシンクルス』

オトシンクルス
画像提供:チャーム
体長: 約5㎝
水温: 20℃~28℃
水質: 弱酸性~中性
有効なコケ: 茶ゴケ・斑点状藻・壁面に付いたコケ類 等
プレコと並んで、『コケ取り生物兵器』として有名なのが【オトシンクルス】の仲間です。
プレコより少し小型で、3㎝~10㎝程度
の種類がいます。コケ取り能力としてはプレコには劣るものの、小型水槽などでも飼育することができ、温和な性格なのでたいていの小型魚との混泳が可能なため人気が高いです。

代表的な種類として【オトシンクルス・ネグロ】【ゼブラオトシンクルス】などが良く販売されています。


『ペンシルフィッシュ』

ペンシルフィッシュ
画像提供:チャーム
体長: 約5㎝
水温: 20℃~27℃
水質: 弱酸性~中性
有効なコケ: アオミドロ・ヒゲ状藻 等
【プレコ】や【オトシンクルス】は『ナマズ類』ですが、【ペンシルフィッシュ】は【ネオンテトラ】などと同じ『カラシン類』の熱帯魚です。

そのため、「いかにもコケ取り生物」といったルックスではなく、観賞メインの視点で飼うことができ、水槽の雰囲気を変えることなく『コケ取り魚』として活躍してくれます。
ただし、『コケ』はあくまで『おやつ感覚』であって『主食』ではありません。きちんと普通のエサも与えてあげるようにしてください。

また、【ペンシルフィッシュ】は大きく分けて『ナノブリコン』と『ナノストムス』の2種類に分けられます。『ナノストムス』の方はおやつ程度にコケを食べてくれますが、『ナノブリコン』の方はあまりコケに関心を示してくれないようです。見分け方としては、斜めに傾いたように泳ぎ、群れをなすのが『ナノブリコン』、まっすぐと水平に泳ぎ、あまり群れないのが『ナノストムス』と覚えておくと良いと思います。


『ブラックモーリー』

ブラック・モーリー
画像提供:チャーム
体長: 約6㎝
水温: 23℃~27℃
水質: 中性~弱アルカリ性
有効なコケ: 糸状藻・藍藻・水面の油膜 等
真っ黒な体で、シンプルなのに目立つルックスをしているのが【ブラックモーリー】の特徴です。
この魚は他のコケ取り魚が食べない【藍藻】を食べてくれるありがたい種類です。また、水面に浮かぶ【油膜】も食べてくれるので水槽が綺麗になります。

ただ、『コケ』や『油膜』にしても、エサとして食べているというよりは『興味本位』で口に入れているといった方が正しく、エサは普通の熱帯魚用のエサを与えてあげないと飢えてしまいます。そのうえ、けっこうな大食漢なので、エサの量も少し多めに与えてあげないと、他の魚が食べる前に食べつくしてしまう恐れがあるのが欠点です。

でも、『コケ取り能力』を抜きにしてもあまりあるルックスと、プラティ科ならではの繁殖のしやすさなどから人気の高い種類で、水草がたくさんあるような水槽だと黒色の体が際立ってよく映えます。
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