【熱帯魚を繁殖させるための準備】

稚魚は水槽内で最も弱い生き物だと考えましょう。
熱帯魚は『水槽』という狭い世界では、卵や稚魚を隠す場所が少ないので他の魚に食べられてしまい、思うように繁殖させるのは難しいかもしれません。なかには、グッピーなどのように爆発的に繁殖し、ほうっておいても増えていくものもいますが、大抵の場合、他の魚、場合によっては親魚でさえ稚魚を食べてしまいます。そこで、卵や稚魚の隠れ場所や、場合によっては隔離するための準備が必要になってきます。


【熱帯魚繁殖のために必要なもの】

熱帯魚のペア

繁殖のためには、熱帯魚の♂♀のペアが必要ですよね。
熱帯魚は、オスとメスで明らかに体系・体色が変わるものからほとんど違いが判らないようなものまで様々です。繁殖を狙って飼育を始めるのなら、ショップの店員さんなどに聞いてペアリングを行うのが確実です。また、それぞれ個体ごとの相性もあるので、できるなら3~5ペアくらいで飼育してあげると繁殖率がアップします。


床砂や産卵草、流木など

熱帯魚の産卵・繁殖方法は種類によって様々です。
特に、卵を産み落とす繁殖方法の場合、卵が他の魚の目につかないようにしないと食べられてしまう可能性が非常に高くなります。また、稚魚が身を隠すような場所も確保してあげることもとても大切です。そこで、まず必要なのが『底砂』です。『底砂』があるだけでかなり卵の発見確率を減らすことができます。また、水草や流木、レンガ・シェルターなどのアクセサリを用意してあげると、卵の着床場所になり、孵化した後の稚魚の隠れ場所にもなるのでオススメです。


仕切り板・産卵ケース

確実に、かつ安全に繁殖をさせてみたいなら『仕切り板』や『産卵ケース』を用意してあげましょう。これは、卵や稚魚などを他の魚とは物理的に隔離させることができるので、食べられてしまうことなくじっくりと稚魚を育てることができます。
『仕切り板』はその名の通り、水槽を区切る仕切りで稚魚などを隔離します。
また、『産卵ケース』は小型のプラスチック水槽を本水槽の中や外に掛けることで稚魚などを隔離するものです。どちらも本水槽と同じ飼育水を使うので、水質の変化によるショックで稚魚に負担を与えることがないので安心です。
ただし、仕切り板や産卵ケース自体の滑落が無いような確実な取り付け方法の物を選ぶことが大切です。特に吸盤式のタイプだと吸盤力が弱まり、落下してしまうことがあるので注意しましょう。


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