【ヤマトヌマエビ】と【ミナミヌマエビ】

アクアリウムの世界でエビといえば『ヤマトヌマエビ』『ミナミヌマエビ』が有名です。
たいていのアクアショップで販売されている『エビの代表格』で、水槽のコケ取りや、エサの残りなどを食べてくれる『水槽の掃除屋さん』として最もポピュラーな種類です。




『ヤマトヌマエビ』

飼育難易度: ★☆☆☆☆
体長: 約3~6㎝
水温: 10℃~28℃
水質: 中性~弱アルカリ性
繁殖: 淡水水槽では不可能
ヤマトヌマエビは体長3cm~6cmと、アクアリウム用のエビの中では大きい種類で、アクアショップなどはもちろん、場所によっては近所の河原などでも捕まえることができる身近な存在です。 
このエビは、卵から孵ると、川の流れに乗って下流の汽水域まで下り、幼少期は海水を含んだ汽水か海の中で生活をするという変わった成長の仕方をします。そのため、親エビの飼育は淡水水槽でも可能ですが、繁殖は汽水でないといけないので淡水水槽では不可能です。
体が大きく存在感があり、水槽のコケ取りなども積極的に行ってくれる、掃除屋さんとしての働きは十二分に果たしてくれる助かる存在です。


『ミナミヌマエビ』

飼育難易度: ★☆☆☆☆
体長: 約3㎝
水温: 10℃~28℃
水質: 弱酸性~弱アルカリ性
繁殖: 水質が合えば、かなりの勢いで増える
ヤマトヌマエビと比べると体長は一回り小さく、2cm~3cm程度です。 
ミナミヌマエビもアクアショップの他にも、流れが緩く水草などが生い茂っている場所、たとえばダムや池などにも生息する身近なエビです。 

このエビは淡水で繁殖を行うので水槽内でも繁殖が可能です。というより「いつの間にか繁殖している」という印象が強く、飼育していれば勝手に数が増えていくほど繁殖が簡単な種類です。

『ヤマトヌマエビ』と『ミナミヌマエビ』 どっちが良いの?


パッと見はあまり違いが分かりにくいかと思いますが、『ヤマトヌマエビ』の方が大きくコケ取り能力は高いですが、淡水水槽での繁殖はほぼムリです。
逆に、『ミナミヌマエビ』はヤマトと比べると小さくコケ取り能力は劣りますが、繁殖が容易、というより水質が合えば爆殖します。

寿命は一般的に『ヤマトヌマエビ』が2~3年、『ミナミヌマエビ』が1~2年と言われていますが、どちらも3年以上生きてくれたという話もよく聞くので参考程度にしておきましょう。

『ヤマトヌマエビ』は、繁殖が汽水域でないとほとんど不可能なので、買ってきた数以上にエビが増えることは無く、水質が合わなかったり寿命をむかえたりで数が減っていきます。
また、成長すると6㎝まで成長する個体もいて、小型水槽などで大量に飼育するとヤマトヌマエビだらけなイメージになる危険性があるので注意しましょう。

『ミナミヌマエビ』は、水質が合う状態で稚エビの隠れ家みたいなものがあればいつの間にか大繁殖していき、ある程度の数になると自然淘汰され、ある一定の匹数で平行線になると思います(といっても水槽容量からするとかなり大量ですが…)。
成長しても3㎝程度なので、存在をあまり主張しすぎないですが、ヤマトと比べるとお掃除能力は劣ってしまいます。

とめどなくエビが増えていくのが困るのなら『ヤマトヌマエビ』を定期的に追加していくか、「どんどん繁殖させるゾ!」という人は『ミナミヌマエビ』を飼って繁殖にチャレンジしてみる・・・ といった感じで好みと水槽事情に合わせて選んでみると良いと思います。


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