エビの隠れ場所を作ってあげよう!!

『エビ』は、水槽内で弱い立場の生きものです。
水槽に熱帯魚を入れただけの、隠れる場所が全くないような水槽の場合、熱帯魚につつかれて弱ってしまったり、最悪食べられてしまうことがよくあります。

そこで、エビを飼うための隠れ場所として有効なのが、水草を用意してあげることです。

とは言っても、あまり葉の薄い(柔らかい) 水草だと、エビが食べてしまうこともあるので『エビ飼育に適した水草』を選んであげることが大切です。


エビに適した水草

エビの飼育に適した水草の条件として、

  • 隠れることができるだけの大きさ・長さがある。
  • エビが食べてしまわないだけの硬さ・厚みがある。
  • できれば二酸化炭素を必要としないものが良い(エビの酸欠を防ぐため)
  • 必ず無農薬のものを購入すること!!

を満足する水草を用意してあげるのが良いです。

①と②は、そのままですね。隠れることが出来なければ、そもそもの意味がありません。また。食べてしまっては元も子もないですし、景観的にも良くありません。

③は飼育者の腕次第ではありますが、「水草も本格的にやりたい!」というのでなければ、二酸化炭素不要の水草を選んだ方が管理も楽だと思います。


そして、一番大切なのが④です。
何度も言うようですが、エビにとっては少量の農薬でも猛毒です。必ず、お店で無農薬かどうかを確認して購入するようにしてください。

それでは、エビの飼育に適した水草をいくつか紹介してみたいと思います。

ウィローモス

育成難易度: ★☆☆☆☆
二酸化炭素: 不要

照明の強さ:

60㎝水槽で20w2灯程度
成長速度: ゆっくり

エビ飼育用の水草として、最も一般的な定番が『ウィローモス』です。
コケの一種ですが、コケ同士が絡まって複雑な構造になっているため熱帯魚が侵入しにくく、エビ、特に稚エビの隠れ家として有効です。
流木や石、その他いろいろなアクセサリーに巻き付けて活着させることができるので、移動や撤去も手軽にできるのも魅力です。


マツモ (金魚藻)

育成難易度: ★☆☆☆☆
二酸化炭素: 不要

照明の強さ:

60㎝水槽で20w1灯程度
成長速度: かなり速い

金魚やメダカを飼育するのに定番となっている『マツモ』ですが、エビの飼育にも大変向いている水草です。長めの葉っぱが幾重にも生えているため、エビの隠れ家として最適です。
また、「マツモ」は底砂に植えずに浮草のように使用することもできるので色んな場面で活躍することができます。

とても丈夫な水草で養分の吸収率が高いため、水槽内のコケ発生防止としても一役買ってくれる頼れる存在でもあります。ただし、非常に成長が早いので伸びすぎて不要になった部分は定期的にトリミングして捨てるか、他の水槽があればそっちに移植させるかしないと水槽がマツモだらけになってしまう恐れもあります。


エキノドルス・テネルス

育成難易度: ★★☆☆☆
二酸化炭素: 1滴/4秒 (無くてもOK)

照明の強さ:

60㎝水槽で20w2灯程度
成長速度: 速い

エキノドルス類は、たいていあっという間に水面まで成長してしまうことが多いのですが、この「テネルス」は成長しても10㎝程度なので小型水槽でも育成することができます。
また、葉っぱが絡まったように成長して複雑な形になるため、エビの隠れ場所としても最適な水草です。CO2添加が望ましいのですが、熱帯魚などがある程度いる水槽なら、生体から排出する二酸化炭素だけでも育成することができます。

成長が早くランナー形式で繁殖するため、思いもよらない場所にランナーを生やしてしまうことがあるので、不要な分はカットしましょう。あまり深く植えすぎず、根が少し見える程度の深さに植えるのがうまく成長させるポイントになります。



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【"ヤマトヌマエビ"と"ミナミヌマエビ"】

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