【エビを飼ってみよう】

『エビ』というと、水槽内をキレイにしてくれる『お掃除屋さん』のイメージが強く、水槽内でも脇役的な存在として扱われることが多いです。 
でも、エビ(シュリンプ)にはかなりの種類があり、なかには一匹数千円もするものも販売されています。水槽に水草とエビだけを入れて飼育する『エビ水槽』を楽しむ方もいるくらい、実は奥の深い世界なんです。


【エビを飼う時の注意点】

1、エビは水質変化に弱い!!

エビ類は熱帯魚と比べて、水質の変化にかなり敏感です。
その敏感さから、水質のバロメーター的な存在として飼育されることもあるくらいです。ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどといったポピュラーな入門種は比較的大丈夫な場合もありますが、それでも熱帯魚と同じように、もしくはそれ以上に慎重に水合わせをしてあげるようにしましょう。 また、立ち上げができていない水槽にいきなりエビを放り込むのもやめましょう。(水槽の立ち上げとは?



2、エビは『薬浴』や『塩浴』に弱い

上でも言っていますが、エビは水質の変化に敏感です。 
たとえそれが病気の治療などによる薬浴・塩浴でもそれは同じで、薬品を入れて薬浴させてしまうと体調を崩し、最悪死んでしまうケースもあります。エビの治療は温度管理や水換えによる水質改善くらいにとどめておくようにして、どうしても熱帯魚などを薬浴・塩浴をさせなければいけないときは、エビをほかの水槽に隔離してあげるようにしてください。また、キンチョールやバルサンなどの殺虫剤を部屋で使用するのも、エビの健康を害してしまう可能性がとても高いので、やめましょう。



3、水草を入れると『エビ』が死んでしまう・・・

これは、水草に付着している『農薬』による影響です。
ショップなどで売られている水草は、『無農薬』と謳っていない限り、水草の品質維持のために農薬を使用していると思って間違いないです。この農薬、水草に害を及ぼす害虫の駆除のために使用しているもので、よほど大量の農薬を使用しなければ熱帯魚には無害です。でも、エビにとっては微量の農薬でも猛毒になってしまいます。
根っこがウールなどに巻かれている場合は、ウールを完全に取り除き(ウールに染み込んだ農薬を除去するのは困難です)、「水草その前に」などの農薬無害化の薬剤を使用するなどして農薬を極力少なくしてあげるのを忘れないようにしましょう。
どうしても心配な場合は、プラスチック製の飾り用の水草などを使用するのもひとつの手だと思います。



4、エビは『高温』にも弱い?

エビ類は高温に弱い、といわれていますが実際のところどうなんでしょうか?
私の経験だと、ゼブラシュリンプなどのように高温になると調子を崩す種類がいるのは確かですが、ポピュラーな種類のものならそれほど神経質にならなくても大丈夫だと思います。 とはいえ、これは熱帯魚を飼育している環境下での話です。冷却ファンなどを利用してできれば26℃くらい、真夏でも30℃を超えない程度の温度管理は必要です。 ちなみに低温には熱帯魚よりも強く、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなら10℃前後、その他のエビでも20℃前後くらいまでなら飼育できる種類がほとんどです。



5、パック販売のものは避けましょう

『パック販売』とは、たくさんのエビを袋詰めにして販売しているものをいいます。
これは仕入れてから間もない、まだ落ち着いていないエビたちが入れられているケースが多いです。そのためこれを買って帰ると、まだ水質の変化に落ち着いていないエビ達を、さらに新しい環境に持ち込むことになるので、エビにかなりの負担がかかってしまいます。ただでさえ水質変化に弱いエビたちです。
パック販売されているエビは値段が安いことが多く、思わず手が伸びがちですが、ここはグッとこらえて、パック売りではなくショップに来てしばらく飼育されて落ち着いた個体を選ぶようにしましょう。



6、水草や流木などを入れてあげれば落ち着きます

エビ類は、自然界では弱い立場の生き物です。
熱帯魚、特に中型以上の魚と一緒に飼育すると、熱帯魚の餌になりかねません。また、小型の熱帯魚でもエビにちょっかいをだして弱らせたり、稚エビなどの口に入りそうなものは食べてしまうこともあります。
水草や流木などを少し多めに入れてあげて隠れ家を作りやすくしてあげると、エビ達にとって快適な空間を提供させることができます。ただし、農薬入りの水草は逆効果なので注意してください。

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【エビと相性の良い水草】

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