【あるあるQ&A ~セッティング編~】


熱帯魚の飼育って何が必要なの?

『水槽』『ろ過装置』『ヒーター・サーモスタット』の3点は必須です。
とりあえずはこれで熱帯魚の飼育をすることができると思います。 
その他、『照明』や『底砂』・『水草』などがあれば、熱帯魚も落ち着きやすいと思いますが、熱帯魚の種類によっては『底砂』は無い方が良い場合もあります。
また、夏場などに
水温が30℃を超えるような場所であれば『冷却ファン』や『クーラー』、60㎝を超えるような重たい水槽を設置する場合には『水槽台』などを用意しましょう。

【用意するもの】



『水槽』はどれが一番いいの?

水槽は大きく分けて『ガラス製』と『アクリル製』があります
『ガラス製』は透明度が持続する、傷がつきにくく安価ですが、割れやすい・アクリルと比べて重たい、などの特徴があり、『アクリル製』は丈夫で軽いですが、傷がつきやすい(透明度が落ちる)という特徴があります。観賞用の水槽なので、傷がつきやすいというのはマイナス要素が大きいため、ガラス水槽にした方が良いと思います。 

水槽の大きさについては飼う魚によって全く違ってくるので何とも言えません。
ポイントとしては、飼おうとしている魚がどのくらいの大きさまで成長するのかを知っておくことです。 ショップにいたときには2~3㎝だったのに数か月で30㎝~40㎝に… なんてことになって慌てることのないよう、成長後の大きさを見込んだ水槽サイズを選ぶようにしましょう。

一般的に、小型水槽(~30㎝程度)の場合は、水の容量が少ないので水質の変化による影響が大きくなり、管理がほんの少し大変になります。
スペース的に余裕があるなら45㎝以上、できれば器具などのラインナップが多い60cmの水槽を用意してあげるのがベターです。


【水槽のイロイロ】

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『フィルター』はどれがオススメなの?

フィルターは『上部』『底部』『外掛け』『外部』の4種類に大別することができます。
どれもそれぞれ長所と短所があり、一概に「コレが一番です!!」ということは言えません。『自分がどんな感じの水槽にしたいのか?』をよく考えてから決めるようにしましょう。

例えば、『色々な水草に挑戦したい!!』というのなら二酸化炭素が逃げにくい『外部式フィルター』も良いですし、『水槽にフレームが付いていない(フレームレス)』なら『上部式フィルター』は不向きです。 
このように、まず自分がどんなことをしてみたいのか、『自分なりのコンセプト』を決めてから器具類を選ぶようにすれば失敗を少なくすることができると思います。


【ろ過装置のイロイロ】



『水槽台』は用意したほうが良い?

安全面から言えば、水槽台は用意したほうが間違いなく良いです。
特に60㎝以上の水槽の場合、底砂や器具類などの重量を含むと70~80㎏ほどになるため、市販のカラーボックスなどでは対応しきれません。 
30㎝クラスの水槽だと約30~40kgなので、厚めの板などで補強すれば大丈夫な場合もありますが、絶対に安心!というわけではないのでその辺りは『自己責任』で行うようにしましょう。

また、
鉄製のラック(底面が網状になっているもの)の上に水槽を直接置くと、重量がうまく分散せずに水槽が歪み、最悪割れてしまう危険性があります。薄板を敷くなどの対処を行うようにしましょう。


【水槽台の選び方】



『底砂』はあった方がいいの?

結論から言えば『底砂』は無くてもかまいません。
肉食魚や大型の魚などを飼育する人の中には『底砂に沈殿物がたまる』 『魚が底砂を掘り起こしてしまう』などの理由で底砂を使わない方もいます。 
でも、一般的な初心者用の熱帯魚(グッピーやネオンテトラなど)の場合、
『底砂』を敷いて水草や流木・石などのアクセサリで飾った方が、より美しい水槽を演出することができると思います。

底砂のメリットとしては
『魚が落ち着いたように感じる(コリドラスなどの底魚は特に)』
『ソイル等の中には水質を安定させる効果がある種類もある』
『水槽にまとまりができる(レイアウト的に)』・・・ 

デメリット

『掃除がしにくい(沈殿物が隙間に入るため)』
『底部フィルターの場合、細かい砂を使用すると目詰まりの可能性がある』

といったところでしょうか。メリット・デメリットともに決定的なものが無いので、好みに応じて判断すれば良いと思います。 ただし、『水草を育てたい場合』は底砂を用意してあげるようにしましょう。


【底砂は必要なの?】



『水槽が立ち上がる』ってどういうこと?

買ってきてセッティングしたての水槽には、熱帯魚にとって有害な物質を分解してくれる『バクテリア』が十分に繁殖していません。
ろ過システムも順調に動いていて、一見キレイに澄んだように見える水槽ですが、この『バクテリア』がいないため、熱帯魚を入れるとエサの食べ残しや排泄物なんかであっという間に水質が悪化してしまいます。 
このため、セッティング間もない水槽の場合は『バクテリア』を繁殖させてあげなければいけません。このバクテリア繁殖のための作業を『水槽の立ち上げ』といいます。

方法は色々ですが、
ポピュラーなのが『パイロットフィッシュ』を使う方法です。これは、飼育のしやすい(水質変化に強い)魚を少数(2~3匹)飼育して、バクテリアのエサとなるアンモニアなどを排出させて、バクテリアの繁殖を促す方法です。これによって『水槽が立ち上がった』後に他の熱帯魚を追加していくのが最も安全な飼育スタートとされています。


【水槽の立ち上げ】



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【あるあるQ&A 『飼育編』】



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